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「art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture –」※9月11日まで延長

2021年7月9日より、ホテルアンテルーム京都 GALLERY9.5では、日本最大級のインディーゲームの祭典・BitSummitと連携した展覧会及び関連企画を開催致します。

2011年の開業以来、常に変化する京都のアート&カルチャーのいまを発信してきたホテルアンテルーム 京都。
2013年より続く日本最大級のインディーゲームの祭典、BitSummit。

両者の出会いから生まれた本展では、現代アートのゲーム性とインディーゲームの芸術性、合わせ鏡のような互いの魅力とクリエイティビティのルーツに迫るとともに、京都で育まれ、世界に広がっていったゲームカルチャーの今に注目しました。


独自の作家性や作品の個性が魅力のインディーゲーム
遊びの学術研究を進めるゲームスタディーズ
デジタルとリアルをつなぐAR技術
ビデオゲームをモチーフにしたアパレルブランド
情緒あるピクセルアートの世界に浸るコンセプトルーム


変わりゆくゲームカルチャーの魅力と、アートとゲームの交わりから生まれる新たな可能性をぜひご体験ください。


本展では、現代アートとインディーゲームの作品展示に加え、実際にゲームをプレイできるコーナーや、ビデオゲームをモチーフにしたアパレルブランドのポップアップストア、子どもから大人まで楽しめるワークショップ、アーティストやクリエイターを招いたトークセッション、AR技術を活用したリアル体験型ゲームの開発、学生によるゲームジャムの開催など多数イベント企画を用意しております。

各種、詳細情報は追って発表いたします。


会期 2021年7月9日(金)~9月4日(土)11:00AM~8:00PM

※9月11日(木)まで会期延長いたします

会場 ホテル アンテルーム 京都 GALLERY 9.5
TEL 075-681-5656(担当:豊川/須山)
住所 京都市南区東九条明田町7番


Special Partners 朝戸一聖(TANSAN) hako生活 江南匡晃(EDITMODE)
Organizer 株式会社Skeleton Crew Studio
Partners asobu EDITMODE hako生活 京都コンピュータ学院 UMMM room6 BitSummit TANSAN

BitSummit 公式ページ  https://bitsummit.org/ja/

出展作家・タイトル

本展では、現代アートの場で制作・発表をするアーティストと、ゲームクリエイター、それぞれの作品や活動に共通する要素から4つのテーマを見出し、各テーマごとに寄稿文をお寄せいただきました。作品と合わせてお読みいただくと、展覧会をより深く楽しんで頂けます。

1、ミニマル・規則性アート

竹内義博

1987年 高知県南国市に生まれる
2013年 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻修士課程修了


竹内の代表作である連鎖シリーズは、パズルゲームの「全消し」から着想を得て制作された絵画である。これは、絵画における、物体を伴った平面性と、その上に描かれた記号イメージを入れ子状にし、「物体=平面性」と「イメージ」を往復させる。「全消し」された「かたち」は鑑賞者の脳内で、空っぽな地平を生み出し、私たちに「新しいセカイへの問い」を提示する。それはあたかも、「セカイは存在しない」かの如く、目の前に広がる「在る」ことの奇跡について、私たちに投げかける。(大庭大介)

えふぇ子

学生個人ゲームクリエイター。高校2年生の冬からゲーム制作を始め、今年で3年目になる。
スマートフォンで遊べるゲームを中心に現在6作品を制作した。数学弾幕ゲーム「Mathmare」でUnityインターハイ2019準優勝。
ゲーテの詩「魔王」から着想したアクションゲーム「Der Erlkönig」でUnityインターハイ2020ゴールドアワードを受賞。

出展タイトル:Mathmare(マスメア)
数学×弾幕ゲーム。高校数学で学習した「媒介変数表示」というワードを介して出会った、数式で表される曲線の美しさに触発され制作。曲線を見つけたときの感動を他者と共有したいという想いから、誰もがカジュアルに楽しめるゲームを用いて数学の美を表現した。
寄稿文:中尾拓哉
美術評論家。1981年東京生まれ。近現代芸術に関する評論を執筆。特に、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。
著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017年)、編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020年)。


2、デジタルアートの思想

たかくらかずき

日本の伝統的なスタイルとTVゲームやデジタルの持つ風味をミックスした作風で作品を手がける。

TVやCM,映画のアニメーションを制作しつつ、2021年からはアーティスト活動にも力を入れる。
現在はVRやNFTを使用し、デジタル表現の価値を追求している。近年のアニメーションワークスに、NHK教育テレビ「シャキーン!」「マリーの知っとこ!ジャポン」「まちスコープ」、劇場映画「WE ARE LITTLE ZOMBIES」、PARCOポイントCM、日本科学未来館ジオコスモス「未来の地層」など。ゲーム「摩尼遊戯TOKOYO」をsteamで販売中。


出展タイトル: 摩尼遊戯TOKOYO  

Pillow Castle

Pillow Castleは、米国シアトルを拠点とする小さなインディー開発チームです。
彼らは、一般に広まっていないような斬新なメカニズムやデザインを探求することに興味を持っています。

出展タイトル:Superliminal
Superliminalは、強制遠近法と目の錯覚を利用した一人称視点のパズルゲームです。このゲームのパズルはあなたに予想外の感覚を与えてくれます。プレイヤーが夢から覚めるためには、視点を変え、既成概念にとらわれない考え方をする必要があります。

夜中の3時にテレビをつけたまま眠りにつくと、ピアース博士の夢治療プログラムのCMが映っていたことを思い出します。目を開けたときには、すでに夢を見ている - この実験的なプログラムの第一段階が始まっています。

Superliminal is a first-person puzzle game based on forced perspective and optical illusions. Puzzles in this game give you a sense of the unexpected. Players need to change their perspective and think outside the box to wake up from the dream. As you fall asleep with the TV on at 3AM, you remember catching a glimpse of the commercial for Dr. Pierce’s Somnasculpt dream therapy program. By the time you open your eyes, you’re already dreaming - beginning the first stages of this experimental program.


TPM.CO SOFT WORKS

TPM.CO
TPM.CO

1980年代から8ビットパソコンでゲームの制作発表を続けるソフトハウス。
「タロティカ・ブードゥー」は30年以上前のパソコンであるMSXで制作されたにもかかわらず国内外主要のゲームショウに招待され、2018年には世界最大のゲーム開発者会議GDCで開かれるインディーゲームアワードの最高峰IGFにおいて、その20年の歴史の中で日本人2人目となる「NUOVO AWARD」部門ファイナリストに選ばれた。
そのハードでしか表現できない何かを探究し磨き上げる手法で活動を続けており、回転するクランクを持つ携帯ゲーム機「Playdate」にて、体験したことのない不思議なプレイ感覚の「battleship Godios」がまもなくリリースされる。

出展タイトル: タロティカ・ブードゥー

寄稿文:飯田和敏 (ゲームクリエイター、立命館大学映像学部映像学科教授)『アクアノートの休日』『太陽のしっぽ』『巨人のドシン』などのディレクションを担当。
2011年に日本科学未来館の展示『アナグラのうた』を制作したことによって、これまでとは別の角度でゲームの魅力を認識することが出来た。学生時代は美術大学で油画を専攻。
同時期にコンピューターを使った表現に関心を持ち、以降、未知なるアートフォームとしてコンピューターゲームを捉えるようになった。

3、観光・地域アート

contact Gonzo

ホンマタカシ×コンタクトゴンゾ「鹿を殺すと残る雪」 2018 photo by Yoshikazu Inoue
2006 年にダンサーの垣尾優と塚原悠也により結成。ゆるやかにメンバーを入れ替えながら、現在は塚原悠也、三ヶ尻敬悟、松見拓也、NAZE の4 名で活動している。
グループ名は自分たちが実践する方法論の名称でもある。人と人との接触、肉体の衝突に着目し独自の牧歌的崇高論を構築、格闘技やスポーツを想起させる即興的パフォーマンスをはじめ、インスタレーション、写真や映像作品の制作、冊子編集などを行い、国内外のダンスフェスティバルや美術館での展覧会で活躍している。
主な個展に「コンタクト・ゴンゾ展 Physicatopia」(ワタリウム美術館、東京、2017)。主な展覧会にcontact Gonzo+YCAM バイオ・リサーチ「wow, see you in the next life. / 過去と未来、不確かな情報についての考察」(山口情報芸術センター、2019)、「Reborn-Art Festival 2017」(宮城、2017)、「風穴:もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」(国立国際美術館、大阪、2011)他多数。

宇治市

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